20歳と38度線

とある大学生の日常とエッセイ。ソウル大学交換留学、彼氏は韓国陸軍軍人。K-popと政治問題だけでは語れない朝鮮半島を書いています。

一山にある美味しいカフェ「デミタス(데미타스)」

今週末、軍人彼氏の外泊許可が下りたので、高陽市(コヤンシ)に行ってきた。高陽市はソウルの北西にある地方都市で、中心部までは電車で一時間くらいかかる。

 

高陽市の中でも、私たちお気に入りのスポットはショッピングモール「ウェスタンドーム」だ。雑貨屋や服屋はもちろんのこと、映画館、ローラースケート場まである。その中でも必ず物色するのが2階フロアで、全てが食べ物屋さんで埋め尽くされている。韓国料理はもちろんのこと、日本食スペイン料理、ラーメン、ベトナム料理、インド料理、ケーキ屋にマカロン専門店などあらゆるジャンルの店が揃っている。どの店に入ろうかとフロアを一周するのが毎回の楽しみだ。

 

今回は朝の11時ごろにショッピングモールに着き、昼ごはんの約束があるので、朝ごはんを軽く済ませようと『DEMITASSE』というカフェに入った。

サンドイッチが食べたいなあと思い、適当に入ったのだが、

入ってみて内装がおしゃれでびっくりした。

プレート
ワッフル

コーヒー

メニューをどれにしようか迷っていると、空いているからか店主が話しかけてきて、メニューについて説明してくれた。この店は、ワッフルが有名らしい。テレビでも何回か取り上げられているそうだ。そして、コーヒーはイタリアのこだわりの豆を使ってドリップしている。自慢の一杯だそうだ。

 

ワッフルを食べる気分じゃなかったのに話を聞くと食べたくなってきて、結局ブランチセットを頼むことにした。 

フライドポテトとサラダ、目玉焼き、ワッフル、ベーコン、ソーセージがのったボリューム満点のプレートが運ばれてきた。

 

これが、もう全部美味しかった。野菜も新鮮でシャキシャキしててバルサミコのドレッシングがとっても合う。

私は、ドレッシングが流れ出すのが心配でサラダは綺麗に小皿に分けて欲しいタイプの人間なのだが、このドレッシングは万能すぎて、もうどうでもよくなった。カリカリのベーコンにも合うし、目玉焼きにも合った。

 

はちみつがかかっただけのワッフルは、そのまま食べてもいいし、生クリームをつけてもいい。粉にこだわっているそうで、外はサクッと中はふわっとしていた。絵に描いたように美味しかった。

 

私はコーヒーが飲めないが、彼氏曰く、コーヒーも最高に美味いらしい。「ここに入って正解だった」という彼氏の言葉に私も心から頷いた。

 

プレート全てを平らげると、目玉メニューだけではなく全ての素材にこだわっているのがわかった。私たちがあまりにもうまいうまいと言って食べるので、店主が後からやってきて店の内装の解説もしてくれた。

 

素材にこだわっているのは、内装も同じらしい。床は木目シートではなく実際の木を、キッチン側の壁は実際の石を使っているそうだ。手で叩いてみるとコンコンと自然の音がした。店は全て店主の奥さんがデザインしたそうで、12年前のデザインとは思えないほど洗練されている。実際、若い女性がインスタの写真を撮りによく来るそうだ。

 

最後にショッピングモールがオープンするときの話を聞かせてもらった。この店は、内装のこだわりのために他の店よりも1ヶ月遅くオープンしたらしい。しかし、1ヶ月の売り上げを捨ててでも、デザインにこだわった方が長くお客さんが来てくれると店主と奥さんは考えたという。狙い通り、オープン後は女性のお客さんがたくさん来てくれるようになり、12年間ずっと店を続けることができたそうだ。ショッピングモールにある300の店のうち、12年間営業を続けている店はわずか6店舗しかない。そのうち個人経営はたったの3店舗だそうだ。なるほどなるほど。12年間激戦区で生き残るだけの理由があるのだ。

 

お腹もふくれて、耳も満足した。店主の哲学に酔いしれた後、私たちはパンパンのお腹を抱えてカムジャタン(カルビ肉鍋)の店へ向かった。

 

<お店の情報>

デミタス(데미타스)

京畿道高陽市山東区 ジョンバルサン路 24

경기 고양시 일산동구 정발산로 24

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