20歳と38度線

とある大学生の日常とエッセイ。ソウル大学交換留学、彼氏は韓国陸軍軍人。K-popと政治問題だけでは語れない朝鮮半島を書いています。

ソウル大学の寮と1人暮らし

 2018年から一年間韓国のソウル大学に留学しましたが、1学期目は大学の寮に、2学期目は寮を出て一人暮らしをしました。そこで、今回は、ソウル大学の寮はどうだったか、なぜ寮を出たのか、どうやって現地での家探したのかを簡単にまとめたいと思います。

ソウル大学は寮費がとてつもなく安い

 私がソウル大学に留学した理由はいくつかありますが、その中でも「ソウルにある大学で一番寮費が安かったから」というのがあります。驚くことに"1学期で55万ウォン〜86万ウォン"(日本円で56000円〜86000円程)という超破格です。 ひと月ではなく1学期(4ヶ月)の値段というのが驚きです。他のソウル圏の大学の寮費は"月に50~100万ウォン"くらいなので、ソウル大学の寮費はずば抜けて安いのが分かります。ソウル大学が国立大学のため、ここまで安くできるのではないかと思います。

 

寮の設備は?

最近まで2人部屋のみだった

 私がソウル大学にいた2018年の春学期までは、寮には1人部屋がありませんでした。私の生活した棟は、個室を2人で使い、リビング、洗面台、洗濯機、シャワー、冷蔵庫などを6人で共有するタイプでした。棟によって部屋のタイプは違いますが、2人部屋を基本としているのは同じで共有スペースを何人でシェアするのかが違うだけになっています。詳細はソウル大学寮の公式ホームページで確認できます。

 2人部屋は、本当に狭かったです。自分のスペースはベッドと机のみで、隣のルームメイトのベッドとの距離は人一人分。ベッドの間で2人がすれ違えませんでした。

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ソウル大学の寮の設備

今学期から国際寮が開館!

 2018年秋学期からは国際寮が新設され、1人部屋も選べるようになりました。また、それまでは部屋数が足りず、留学生でも部屋の抽選に落ちることがあったらしいですが、今は申請すればほとんど入居できるようになったそうです。


カラオケもチキン屋もなんでもある。

 ソウル大学の寮には、生活に必要なものが全て備わっていると言っても過言ではありません。学生食堂が寮内にあり、安くて美味しいご飯がすぐ出てきました。自炊する手間が省け、楽なので毎日利用していました。

 また、院生の寮の広場にはカラオケやジム、カフェ、文房具店もコンビニも、美容室まで揃っています(学部生ももちろん利用可能)。チキン屋もあるから驚きです。クリーニング屋や交番もあるのでほとんど町のようでした。ただ、唯一スーパーだけはなかったので、野菜や果物が食べたくなった時は駅前にあるスーパーで買っていました。

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ソウル大学寮にある美容院

ソウル大学寮で気をつけること

ルームメイトが超重要

 私が一番苦労したのがルームメイトでした。短期留学の時は初めて会う人と2人部屋で問題なく過ごせたので、今回も大丈夫だろうと思っていました。しかし、1学期目に一緒の部屋になったのがペルーからの留学生で、運悪く、とても神経質な人でした。

 どうしようもない生活音を注意されて、毎日ストレスが溜まりました。できるだけ一緒にいる時間を減らそうと、リビングや自習室で過ごしていましたが、気を抜いてゆっくりできる時間がないことが精神的に辛かったです。かなり癖の強い人と当たっても大丈夫くらいのメンタルが強い人以外は、2人部屋にする場合にルームメイトというリスクがあることを頭に入れておいた方がいいと思います。

 ソウル大学には、寮に入りたいけどルームメイトが心配という人のためにいくつか制度があります。申請する時にお互いに友達の名前を書いておけばルームメイトになれる制度や、朝型や眠りが浅いなど条件を設定しておけば(大まかな条件だけではありますが)自分にあった人とマッチングしてくれる制度があります。私も最初から知って入れば利用したのですが、知らなかったので利用できませんでした。

 後半、ルームメイトとの生活に限界を感じたので、部屋の班長や先生に相談しました。先生曰く、個室がかなり狭いのと、ルームメイトのマッチングが事実上ランダムで行われているために、かなりのペアがトラブルを抱えているそうです。私の隣の部屋の班長も実はルームメイトと仲が悪いと聞いて驚きました。同じリビングを使う6人の仲も正直、良いとは言えませんでした。新しく1人部屋のある国際寮ができたのは、学生からの強い要望があったからかもしれません。

 ルームメイトとの相性が悪い時は、部屋を変えることもできたそうです。しかし、聞き取り調査やミーティングなど1ヶ月ほど時間がいるということだったので、私は残り2週間絶え抜いて、学期が終わったらすぐ寮を出ました。今は新しい寮が新設されて空き部屋も多いでしょうから、すぐ移動できるかもしれません。私は責任者に相談するのが遅くなりましたが、部屋を変えるならできるだけ早く相談するのがいいと思います。

 

一人暮らしについて

部屋探しは自力でやった 

  引越しを決めた私は、不動産に頼むと契約手数料などが取られるので、インターネット上で検索して、良さそうな物件の管理者に直接電話をかけました。時間が空いている時に実際に部屋を見にいったり、一人暮らしをしている友達に相談したりしました。結局友達が住んでいるワンルームテルに空き部屋があったので、そこに入居することになりました。

  私は、契約書を読めるくらいの韓国語の実力と日本で2回ほど家探しをした経験があったので、韓国の不動産について少し調べた上で自分で探すことにしました。韓国語も話せなくて不動産のこともよくわからないという人は、ソウルでの部屋探しをサポートしてくれるお家コリアなどのサービスを利用してみるのもいいと思います。

保証金なしの光熱費込みで月50万ウォン

 私が入居した部屋はワンルームテルという形式で、部屋にシャワーとトイレ、冷蔵庫、テレビがあり、キッチンと洗濯機が共有という形でした。乾燥機も有料でありましたが、韓国は日本よりも空気が乾燥しているので部屋干しでも洗濯物が十分乾きました。

 通常韓国でワンルームなどの部屋を借りるとなると、日本の敷金にあたる保証金を数十万円分大家さんに預けなければなりません。しかし、ワンルームテルやコシウォンの場合、月額の支払いのみで入居できるので、お金のない留学生にはありがたかったです。実際、ソウル大学から歩いていける距離にあるワンルームテルにはソウル大学の学生の入居者が多いようでした。

 写真では狭く見えますが、寮の時より自分のスペースが2倍になったように感じました。陰口を叩くルームメイトもいないし、2学期目は本当に快適でした。また、キッチンで雑穀ご飯とラーメンとキムチが無料で提供されていたので食費とご飯を作る手間をかなり削ることができました。

 私が住んでいたワンルームテルは、ソウル大学入り口駅とソウル大学のちょうど中間地点に位置し、立地も良かったのでかなり満足しました。清潔感のある部屋とこれだけの設備で、光熱費込みの月50万(約5万円)ウォンというのはかなりいい物件だったと思います。

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一人暮らしをした部屋

何かとストレスの多い留学生活で家選びはとても大切

 1学期目は、家を「ただ安い」という理由で安易に寮にしてしまったためにかなり大変な思いをしました。留学生活は何かとストレスが多くかかるので、出来るだけ家ではストレスフリーに過ごせるように最初から気を配ればよかったなと思います。

 韓国だけではなく英語圏も含め、留学で1番大事なのはルームメイトと言っても過言ではありません。留学に行った私の友人たちは、やはり多かれ少なかれルームメイトで悩んだ経験があるようでした。

 本当にどんな人とでも暮らしていけるという人には、激安で設備が良いソウル大学の寮をお勧めします。しかし、そうでない人はルームメイトが合わない場合、4ヶ月間ずっと耐えなければならないのでかなりリスキーです。私は、自分で稼いだ限られた留学費用で留学していましたが、2学期目どうしようか悩んだ末、「お金で解決できることはお金で解決しよう」という考えに至りました。今では、ソウル大学の寮を出て正解だったと思っています。引っ越し後、1人部屋がこんなに楽なのかと感動した時、いくら経済的に豊かではなくとも、お金をかけるところはかけるべきたという人生の教訓を学びました。